FC2ブログ

HOME   >>  田園
--.--.--.-- iGoogleに追加 MyYahooに追加 はてなブックマークに追加 文字サイズ変換

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Fri.04.22.2011 Comment. 1 Trackback. 0 iGoogleに追加 MyYahooに追加 はてなブックマークに追加 文字サイズ変換

田園

チャリテイー出版の本

 
東日本大震災チャリテイー作品として絵本を出版しました。
ご購入代金の全額が義捐金としてパプーの運営会社である paperboy&co. より 
ブクログのパブーユーザー有志一同の名義で日本籍十従者に寄付されます。


6枚のイラスト入りの絵本「めのおのお守り」を試し読みして頂いた上、
是非ダウンロードして義捐金にご協力をお願い申し上げます。

絵本の価格は200円です。全額が義捐金として寄付されます。

五つのエピソードからなる挿絵入りショートストーリー


  「めのおのお守り 」↓

<span style=


本のタイトルをクリック、または
こちら からアクセス願います。

 では、宜しくお願い致します。

 あがた めのお

スポンサーサイト
Tue.01.05.2010 Comment. 0 Trackback. 0 iGoogleに追加 MyYahooに追加 はてなブックマークに追加 文字サイズ変換

田園

肉食文化の恐怖

日本で暮らしていた昔、母の夕餉の支度の手伝いに肉屋に買い物に行くことがあった。

その頃はスーパーが今ほど発達していなかったので、肉屋さんで量り売りの肉を買うのが普通だった。
日本の肉屋さんは、豚の細切れ200グラムとか、すき焼き用の牛肉を600グラムとか普通に売ってくれた。

ところがフランスへ来て驚いたのは肉屋さんが200グラム下さいなどと言うと驚いたような顔でこちらを見るのだ。

大抵のお客もキロ単位で肉を買う。tosatsu


200グラムじゃ悪いか?思い切って300グラムチョウダイと言う。あいよ?ほいきた!300だね!
大きな肉の塊をちょいと切って計りに乗せる。う~ん。400だけど。とこっちの顔を見る。
100グラム多いことなどてんで問題にならないのだ。けちけちすんな。肉はキロで買うもんだ。てな、顔をしている。いまさら100グラム削ってとは言いにくいではないか。しょうがねえや。いいよ。と言ってしまう。


北フランスの自動車工場に就職が決まり、急いでステデイオを見つけねばならなかった。
カミサンはまだパリの事務所に勤務していたので、パリ郊外のアパートは借りたまま、週末だけ帰り、週日の通勤用にその街の外れに小さなステデイオを見つけて契約をした。

部屋の窓からは向かいの広大なお屋敷の庭が見え、樹木が鬱蒼と茂って小鳥の囀りなども聞こえ、閑静な住宅街に部屋を見つけることが出来たと満足だった。

最初の晩は気が付かずに目が覚め出勤した。次の晩のこと。もう明け方近くだなと感じる時間に遠くの方で異様な音がし始めた。ドスン、ドーンと大きな重い機械が上から落ちるような音がする。どこかで工事でも始めたのか?でも、こんな時間に?

機械の音だけだったら別に不審なことはなかったろう。ドス~ン。ドオオ~ンという音に混じってなにやら機械がうなりを発しているようなのだ。ウイイ~ン。うわわあ~ん、と。最初、それは機械の回転部が摺り合って立てる音だろうと思った。遠くから、なにやら重たげな、苦しそうな唸り声が聞こえてくる。

いや、あれは、どうみても機械の立てる音じゃない。なにか動物が苦しんであげる声にちがいない。
床の中で、その音は悪夢となって聞こえ始めた。その日から毎晩、明け方近くなると決まって、その音は続いた。

どうにも気になって仕方がないので数日後、近所を探ってみた。そして、ついに発見した。
木立の背後には屠殺場があったのだ。
あの唸り声は殺される牛が断末魔にあげる唸り声だったのだ。
ドオオ~ン。ドッス~ンという機械の音こそ、首を刎ねるための刃が落ちる音だったのだ。

私は気持ちが悪くなって、そのステデイオを1月で解約し、別の街中の部屋へ移った。


 長編小説 「イカルスの墜落」 を連載中です。

 セーヌ河口の港町ル・アーヴルで起こる6人の青年と核燃料密輸との闘い。

 小説への リンク は こちら
Sun.11.01.2009 Comment. 0 Trackback. 0 iGoogleに追加 MyYahooに追加 はてなブックマークに追加 文字サイズ変換

田園

きのこ狩り

家に籠ってばかりいると気が滅入ってくるし、足腰がなまるのを感じる。


雨ばかりだった先週とうってかわって今週は秋晴れの良い天気なので、カミサンとキノコ狩りに出かけた。27日の火曜日だった。

森


キノコ狩りの場所はフォンテンヌブローの森。ここからだとちょうど100kmの距離で、3年前まで20年間も住んだのだから、自分の家の庭のように隅々まで知っている、と家内も僕も自慢げに信じているが、実際はまだまだ森は広大で、今まで何百回と歩き回ったが、まだ入りこんだことのない一角が沢山ある。


雨降りがあって2・3日後に晴天が続くとキノコ狩りには良いと経験から判断して、今日がその時期と胸の底に子供のワクワクを少し抱きながら出かけた。キノコ狩りが好きな人は、それぞれ秘密の場所を持っている。いつかそこで大量のキノコを狩った経験があり、不作の年でもそこへ行けば必ず何がしかの収穫が得られる場所をみんな持っている。



僕ら夫婦も、いちどそこで独りでは重くて運べないほどの大収穫を経験した。重い袋に棒を通し、2人で籠を担ぐように坂道を降りていたら100mほど先にイノシシの親子連れがこちらを胡散臭そうに睨んでいるのだった。


そこには松の木が沢山生え、フランスでは日本の松茸と同じくらい貴重で高級品のセップというキノコがたくさん採れた。s-pin.jpg



だが、その翌年、突風が2回も襲い、大量の松の木が倒れた。しかし、それでもその翌年と2年後までは、松の根元にセップが生えた。

木が大量に倒れ、日当たりが強くなりすぎたせいか、その後しばらくは、キノコをそこで見ることはなかった。


突風の年から5年経ち、そろそろフォンテンヌブローの森ともお別れという時期に、戻ってみたら、すこしだけキノコが生えていた。


そして、ヨンヌ県のここへ引っ越し、懐かしさが戻った去年、行ってみたが、時期が悪かったのか、まったく見つからなかった。

今年はいいだろう。そう家内にも言い言いしながら、懐かしい一角へ分け入った。頭くらいも背の高いシダが枯れたまま立っており、密林を進むように、かき分けながらでないと前へ進めない。しばらく行くとやっとシダの丈が低くまばらになり、木々の根元に苔が密生している空き地へ出た。地面は枯葉で覆われている。

ここなら見つかりそうだと直感が走り、視線を地面へ向けたとたん。「あった」おもわず声を挙げてしまう。
s-cep2ctnyoki.jpg

手の平ほど大きなセップが虫食いもなくほぼ完全な形で枯葉の間からすっくと立っているではないか。

s-jitsu.jpg
直径が15センチほどもある堂々としたセップだ。

セップは香りが良いので、生えるとすぐ野兎に齧られたり、雨もよいの日にはナメクジが穴をあけたりで、こんなに丸く完全な姿を見るのは珍しい。s-cep1copy.jpg



今晩はキノコを添えるからビフテキねと、カミサンは採れる前から、夕飯のメニューをキノコ中心に決めていたので、これでやっと久々のラムステーキも添え物ができて味が引き立って旨いぞと思うと食欲が沸いてきた。

だが、この日は主な収穫はこれ一本きりで、もひとつだけ、虫に食われたいびつなのが一本見つかったきりだった。

しかし最初の一本は、ステーキに添えるにはこれだけで十分なほどの大きなセップだった。

-----------------スポンサード・リンク----------------------------

あがた めのお 作  長編小説 「イカルスの墜落」を連載中です。

フランスのセーヌ河 河口の港町ル・アーヴルで起こる6人の若者と

核燃料密輸の闘いを描いた社会派冒険恋愛小説です。

お気軽に ご訪問 ください→
 こちら から

プロフィール

あがためのお

Author:あがためのお
フランスの田舎住まいをしてます あがた めのお です。

もう70に手が届くかという年齢です。

今までの経験を材料に幾つか小説を書きましたが、時代が変わってし
まって、小説とか文学に対する意見、評価、役割も変わってしまったようです。

そんな現代の環境の中で文章を主体にイラストも描きながら、人生を材料に表現する小説とは何かを探って行きたいと思ってます。

最新コメント
最新トラックバック
QRコード

Page Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。